【完】お隣さんは泥棒さん!?
夢の国から飛び出して
かかった魔法が溶けてゆく
髪の毛のセットも
綺麗なドレスも
完璧なメイクも
すべてが消えてゆく
あたしは走った。
息ができなくなるほど走り続けた。
もう歩く事もできなくなって、人がもういない公園の中に座りこんだ。
そしてそっと自分の唇に触れてみる。
さっきの感触が伝わってきた。
目を閉じると浮かんでくる・・・。
-カワイイカワイイオレノ-
あたしの体は急激に震えだす。
・・・あたしの体はもうすでに汚れきっている。
例えどんなにタイプの人でも、好きな人でもキスさえできない体。
男が全てアイツに見えて吐きそうになる。
「・・・駄目だ。やっぱりあたしは」