【完】お隣さんは泥棒さん!?
それからというもの、アイツがわたしへの興味が少しでも下がるように女の子らしさを捨てようと思った。
同時に二次元の世界へと逃げ込み、引きこもりがちになった。
全ての前触れはこの時から始まった。
「花梨ちゃん…またそんな恰好して。学校でも笑われるよ?ほら、お母さんが買ってきたこのワンピース着なさい。髪の毛も結ってあげるから」
「やめて!!!!!!!!」
「ど、どうしたの花梨ちゃん…!?」
「…わたしはこれでいいの。これがいいの」
「…どうしちゃったの花梨ちゃん。悩みがあるならお母さんに…」
「お母さんには関係ない!」
学校へたまに行く時に保健体育の授業がある。
それでアイツがわたしに行っている行為がなんなのかを知ってしまったから、余計にお母さんには言いづらかった。
わたしは率先的にネットでその行為を調べ、それは男女が快楽を求める頂点のものだというのも知った。
アイツがこれまでわたしにしてきた全てを小学生のわたしは全てを理解した。
この行為が本当は好きな人とすればとても幸せで、気持ちがいいものだということも知った。
だけど、子供ながらにもう二度とアイツ以外とはこんなことをしないのだと思った。
こんなにも汚れてしまったわたしの体を、好きな人にみられる事がどれだけ恥ずかしいのか。
「…さよなら、わたし」
わたしはわたしを殺そうと決めた。