【完】お隣さんは泥棒さん!?
「本当に今日休まなくていいのか?」
「休むわけにいかないでしょ?」
「…でも、目腫れてる」
「そんなのメイクでなんとかなるわ。…あ!」
「な、なんだよ大きい声いきなり出して」
「スッピン、見られた」
「…は?」
「スッピン見られたあああ」
花梨はいきなり顔を覆い隠した。
ああ、そういえば今日の花梨は雰囲気違ったな。
「別にもういいだろ笑」
「よくないよくないよくなーい!もうお嫁にいけない!」
「なら俺がもらってやるよ」
「…うっさい!」
俺は思い切り肩を叩かれた。
案外冗談だけでもなく、本気な気持ちも含めて言ってみたがやっぱりダメか。
「しょうがない、じゃあ店の前まで送るからさ!さっさと準備して」
「別に送ってくれなくても!」
「花梨の店って俺の店と超近いんだよ。知ってた?」
「知ってるにきまってるでしょバカ!」