【完】お隣さんは泥棒さん!?
この世で憎む男の子供が

今ではあたしの一番愛している人なんて。





「…花梨、約束通り婚約だ」


「…ドロボーと?」


「俺はそんなこと言った覚えはない。婚約は俺とお前だよ花梨」





その言葉を合図に、あたしは大勢の男たちに体を掴まれた。


「い、嫌。離して…!」


あたしは懸命にドロボーを抱きしめていた。

でも所詮女の力。



大勢の男たちにはかなわない。


「花梨、君がもし俺の花嫁になってくれるのなら…」











あたしは

その言葉を聞いて

ドロボーの体に触れるのをやめた。
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