【完】お隣さんは泥棒さん!?
俺は勢いよく車を飛び出し、豪邸に入り込んだ。



おめかしした奴らを払いのけて俺は会いたい人のもとへ向かう。



俺の通行を邪魔する男どもも、今の俺には歯が立たなかった。





「どけ!!!!」


思い切り目の前に立ちはだかった男を殴り倒し、見えた光景。


それは、今この場で表すには相応しくないが

そこにいたのは天使だった。



ウエディングドレスを身にまとった

俺の今一番会いたい人。




「…花梨!」



いくら綺麗に化粧をして

綺麗なウエディングドレスを着て

髪形を整えても



表情は切なげで、苦しそうで。

今にも壊れてしまいそうだった花梨。



でも俺の声を聞いて、俺の顔を見た瞬間。




花梨は今の格好に一番似合う顔を見せた。
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