保健室の恋人。
「抵抗、しないんだ?」
唇が離れると佐倉佳は意外にもそんなことをいう。
私は何も答えない。
いつの間にか身体が保健室の天井を見ていた。
もう一度唇が触れるのにそう時間はかからなかった。
首筋までキスを落とすと、佐倉佳はそこでパッと離れた。
「…名前」
その言葉にハッとする。
気づけば私の制服のシャツのボタンは第2ボタンまで外されていた。
今更恥ずかしく思い、掛け布団を被る。
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