保健室の恋人。



「からかうのもいい加減にして、」


あたしは急いで立ち上がった。
カーテンを急いで開けて保健室を出ようとする。


「紗栄子。」





馴れ馴れしく呼ぶな。
そんな意味をこめてキッと睨む。


「服、整えていけば?」


その言葉で自分の服が乱れている事を再認識する。



佐倉圭は面白そうにあたしをみて笑った。




‥何よ。
そんな顔で笑って。


あたしは服を整えてすぐに保健室を出た。









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