保健室の恋人。
あ、れ、?
カーテンを開けたベッドの先には誰もいなかった。
ふぅ、
と胸をなでおろす。
その時だった。
「覗き見なんて趣味わるいな。」
耳元で突然低い声が響く。
振り返るとニヤッと笑う佐倉圭。
白いシャツは相変わらず胸元までボタンがあいている。
「ち、違う!」
バッと離れようとしたらグッと腕を掴まれた。
ふん、っと笑う佐倉圭。
そう。
このバカにした様な笑みがキライ。
振り払おうとしても到底かなわない。