保健室の恋人。




あ、れ、?



カーテンを開けたベッドの先には誰もいなかった。




ふぅ、
と胸をなでおろす。




その時だった。






「覗き見なんて趣味わるいな。」




耳元で突然低い声が響く。
振り返るとニヤッと笑う佐倉圭。

白いシャツは相変わらず胸元までボタンがあいている。




「ち、違う!」


バッと離れようとしたらグッと腕を掴まれた。






ふん、っと笑う佐倉圭。



そう。
このバカにした様な笑みがキライ。




振り払おうとしても到底かなわない。



< 20 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop