保健室の恋人。




「‥うるさい。」


カーテンを開け気づけば俺はそんな言葉を投げかけていた。



そんな俺の声にビクッとして女は顔を上げる。








ふわりと揺れるセミロングの髪の毛は栗色をしていて少し巻かれている。
クリッとした目からは涙がこぼれる。
白い肌は頬だけが泣いているからか赤い。



不覚にも可愛い、なんて思ってしまった。




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