HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「本気で佐野部長は社長の椅子を狙ってるのか?」
「そのつもりです」
「社長は君の実力を過大評価しているが、わしは認めてないぞ」
「常務が認めなくても、社長が認めてくれています。それに、近江家の莫大な財産を相続するのは優奈お嬢様です」
「その莫大な財産を手に入れるのは婚約者である俺だと言いたいのか?」
「そうです」
「佐野部長は見ての通りイケメンで社内ではモテる。顔にモノ言わせてお嬢様に言い寄るつもりだろ?同性が一番嫌うタイプの男だな」
近江常務は侮蔑するように視線を俺に向けた。
「常務、お言葉を返しますが…俺は本気で優奈お嬢様に惚れています」
「そんな風には見えないが…優奈お嬢様を手に入れても…簡単に全てが手に入るとは思わない方がいいぞ。佐野部長」
「それは重々承知しています」
今の『オウミ建設』を動かしてるのは近江社長ではなく、近江常務だ。
「そのつもりです」
「社長は君の実力を過大評価しているが、わしは認めてないぞ」
「常務が認めなくても、社長が認めてくれています。それに、近江家の莫大な財産を相続するのは優奈お嬢様です」
「その莫大な財産を手に入れるのは婚約者である俺だと言いたいのか?」
「そうです」
「佐野部長は見ての通りイケメンで社内ではモテる。顔にモノ言わせてお嬢様に言い寄るつもりだろ?同性が一番嫌うタイプの男だな」
近江常務は侮蔑するように視線を俺に向けた。
「常務、お言葉を返しますが…俺は本気で優奈お嬢様に惚れています」
「そんな風には見えないが…優奈お嬢様を手に入れても…簡単に全てが手に入るとは思わない方がいいぞ。佐野部長」
「それは重々承知しています」
今の『オウミ建設』を動かしてるのは近江社長ではなく、近江常務だ。