HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
~柾史side~
亜矢子も余計なコトを言ったもんだ。
心を許したはずの優奈が俺を責め立てる。
俺は虚を突かれた亜矢子と言う障害に一瞬だけたじろいだが、素直なキモチを優奈に伝えた。
最初は金と社長の椅子が目的だったが、今は優奈自身を見ていると。
母猫が仔猫に『人は怖い存在だ。警戒しなさい』と植えつけたように、亜矢子は優奈に『俺を酷い男だ』と植えつけたんだ。
そうだ、優奈は俺のカラダを知っていても、カラダ以外は何も知らない。
俺だって優奈のカラダを知っているけど、他は知らない。
亜矢子と俺の言葉、どちらを信用するかはハッキリしている。
俺と優奈の間には確かな愛はないし、信頼関係もない。
俺を疑うのは当然だ。
心を許したはずの優奈が俺を責め立てる。
俺は虚を突かれた亜矢子と言う障害に一瞬だけたじろいだが、素直なキモチを優奈に伝えた。
最初は金と社長の椅子が目的だったが、今は優奈自身を見ていると。
母猫が仔猫に『人は怖い存在だ。警戒しなさい』と植えつけたように、亜矢子は優奈に『俺を酷い男だ』と植えつけたんだ。
そうだ、優奈は俺のカラダを知っていても、カラダ以外は何も知らない。
俺だって優奈のカラダを知っているけど、他は知らない。
亜矢子と俺の言葉、どちらを信用するかはハッキリしている。
俺と優奈の間には確かな愛はないし、信頼関係もない。
俺を疑うのは当然だ。