HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
~柾史side~
優奈にはちゃんと言っておいてくれと念を押したのに。
優奈は友達にいい顔をしたがるタイプなのか、強くは言えなかったんだな。
俺はお手洗いを行く振りをして公園の入り口に出て来た。
優奈は青い瞳のイケメンと笑顔を交え、仲睦まじそうに話をしていた。
「あの外人みたいな男は誰なんだ?」
「俺の元同僚の吉良恭介だ」
俺の独り言に被さってくる低いバリトンの声。
隣を見ると大学時代の同級生・浅見芳也(アサミヨシヤ)が立っていた。
「久しぶりだな。佐野」
浅見の漆黒の瞳が懐かしそうに俺を見つめる。
優奈は友達にいい顔をしたがるタイプなのか、強くは言えなかったんだな。
俺はお手洗いを行く振りをして公園の入り口に出て来た。
優奈は青い瞳のイケメンと笑顔を交え、仲睦まじそうに話をしていた。
「あの外人みたいな男は誰なんだ?」
「俺の元同僚の吉良恭介だ」
俺の独り言に被さってくる低いバリトンの声。
隣を見ると大学時代の同級生・浅見芳也(アサミヨシヤ)が立っていた。
「久しぶりだな。佐野」
浅見の漆黒の瞳が懐かしそうに俺を見つめる。