HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
浅見も父親の才能を受け継ぎ、大学時代から様々な賞を貰っていた。次世代の建築家のサラブレッドだった。
しかし、浅見自身は父親の建築事務所には就職せずに、外資系の薬品会社に就職。
全くの異色な業種の就職に周囲はどうしたのだと仰天した。
浅見本人はクールな表情で『父親と同じ建築家にはならない』と言い放った。父親と同じ道を歩んできたが、彼の出した答えは父親と違う別の道だった。
才能があるのに惜しいとゼミの教授、俺達も嘆いていたが。
浅見は周囲の嘆きに耳も貸さず、我が道を歩いて行ってしまった。
「MRの仕事はどうだ?」
「辞めた。今月から親父の建築事務所で働いている」
「何だ、そうなのか…」
しかし、浅見自身は父親の建築事務所には就職せずに、外資系の薬品会社に就職。
全くの異色な業種の就職に周囲はどうしたのだと仰天した。
浅見本人はクールな表情で『父親と同じ建築家にはならない』と言い放った。父親と同じ道を歩んできたが、彼の出した答えは父親と違う別の道だった。
才能があるのに惜しいとゼミの教授、俺達も嘆いていたが。
浅見は周囲の嘆きに耳も貸さず、我が道を歩いて行ってしまった。
「MRの仕事はどうだ?」
「辞めた。今月から親父の建築事務所で働いている」
「何だ、そうなのか…」