HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
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キス以上のコトは帰宅した後にしようと理性を総動員させて本能を抑えた。
警備室の警備員に言って、地下駐車場の閉まっていたシャッターを開けてもらい、道路へ出た。
助手席に座る優奈。
酔いで身体が熱くなっていると思い、少しだけ空調の温度を下げる。
こうして、彼女を隣に乗せて走るのが俺の日常になっていた。
でも、他の社員達の目もあるし、会社までは一緒に出勤したコトはない。優奈を途中下車させて会社まで歩かせる毎日が続く。
昼間の渋滞とは打って変わって、車の疎らな道路。
時々、対向車とすれ違い、その度にヘッドライトの光に目を細める。
さっきまで喋っていた優奈が急に静かになった。
赤信号で車が停まったのを機に優奈にチラリと視線を映す。彼女はシートに身体を預け眠っていた。
優奈の寝顔は何度も見ている。見慣れた顔だけど、愛しさが溢れるのはいつもと同じ。
キス以上のコトは帰宅した後にしようと理性を総動員させて本能を抑えた。
警備室の警備員に言って、地下駐車場の閉まっていたシャッターを開けてもらい、道路へ出た。
助手席に座る優奈。
酔いで身体が熱くなっていると思い、少しだけ空調の温度を下げる。
こうして、彼女を隣に乗せて走るのが俺の日常になっていた。
でも、他の社員達の目もあるし、会社までは一緒に出勤したコトはない。優奈を途中下車させて会社まで歩かせる毎日が続く。
昼間の渋滞とは打って変わって、車の疎らな道路。
時々、対向車とすれ違い、その度にヘッドライトの光に目を細める。
さっきまで喋っていた優奈が急に静かになった。
赤信号で車が停まったのを機に優奈にチラリと視線を映す。彼女はシートに身体を預け眠っていた。
優奈の寝顔は何度も見ている。見慣れた顔だけど、愛しさが溢れるのはいつもと同じ。