HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「それよりも…羽瀬、ちょっと来い…」



柾史が私をミーティングから連れ出した。



「常務が俺とお前に用があるらしい…」



「常務が私達に何の用?」




「行ってみたいと判らない…ともかく、行くぞ」




「はい」





私は小首を傾げながら柾史とエレベーターホールに向かった。




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