HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
ここでは余り、抱かれたくないけど…



吉良さんは元カレの柾史を意識してか、性急に私を求めて来た。


私達はキッチンからベットに移動して、肌を重ねる。

「…吉良さん、意地悪です…」



柾史のように焦らす遣り方で吉良さんは私の肌に触れた。

私は焦らされるのは苦手だ…

核心には触れない吉良さんの指先、私の身体は物足りない切なさから、生理的に薄らと瞳に涙を浮かべた。




「泣きそうな顔しないで…」





吉良さんは私の頬を優しく撫でてそっと唇にキスを落とす。



私達はこのまま…一つに繋がり合った。






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