HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私は柾史よりも一足先に恭介と結婚した。
近江優奈から吉良優奈に名前が変わった。
梅雨に入った言うのに、今日は柾史と亜矢子さんの門出を祝福するように、空は雲一つない晴天だった。
二人の挙式場所は、都心の高層ビル群の一角にある美しい庭のある白亜の洋館のチャペル。
亜矢子さんは豊満な胸の谷間を見せたオトナのマーメイドラインのウェディングドレス。
柾史は光沢のある素材の上着が丈長の淡いグレーのタキシード姿。
黒髪を後ろに撫でつけたように整え、額を見せて清潔感を出していた。
永遠の愛を誓え終えた二人が腕を組んで、列席者の私達の前に姿を見せた。
色とりどりの花弁の舞う中、二人は歩いて行く。
「美男美女ね…」
インテリア室の面々と久し振りの再会を果たす。
柾史にうっとりした視線を送る宇陀さん。
「宇陀さん。お久しぶりです」
「あら、羽瀬じゃなかった…吉良さんだっけ?」
「はい」
私は皆に前社長の孫娘だと未だに隠していた。
近江優奈から吉良優奈に名前が変わった。
梅雨に入った言うのに、今日は柾史と亜矢子さんの門出を祝福するように、空は雲一つない晴天だった。
二人の挙式場所は、都心の高層ビル群の一角にある美しい庭のある白亜の洋館のチャペル。
亜矢子さんは豊満な胸の谷間を見せたオトナのマーメイドラインのウェディングドレス。
柾史は光沢のある素材の上着が丈長の淡いグレーのタキシード姿。
黒髪を後ろに撫でつけたように整え、額を見せて清潔感を出していた。
永遠の愛を誓え終えた二人が腕を組んで、列席者の私達の前に姿を見せた。
色とりどりの花弁の舞う中、二人は歩いて行く。
「美男美女ね…」
インテリア室の面々と久し振りの再会を果たす。
柾史にうっとりした視線を送る宇陀さん。
「宇陀さん。お久しぶりです」
「あら、羽瀬じゃなかった…吉良さんだっけ?」
「はい」
私は皆に前社長の孫娘だと未だに隠していた。