HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
《23》 授かり婚式
~優奈side~
猛暑の夏を超えて、9月下旬。厳しい暑さが未だに続く中、私と恭介は結婚式を迎えた。
悪阻は収まり、もうすぐ妊娠5ヵ月目。
お腹は目立っていないけど、エコーで見ると小さいながらも赤ちゃんらしい姿になっていた。
仕事も正社員で入ったと言うのに、休みがち。
それでも、浅見さん達は温かく、身重の私を労わってくれた。
私の選んだウエディングドレスはプリンセスラインのドレス。身重でお腹が大きくても、自然に着こなせるのが特徴。
「お爺様…」
尚也さんがお爺様の車椅子を控室まで押して現れた。
「尚也さん、ありがとうございます」
「礼は別にいいよ。俺は、千歳に頼まれただけだしさ」
恭介のご両親は、アメリカの有名な大病院・『セントラルマリ―ホスピタル』の医師で、多忙な為…欠席だった。
でも、テレビ電話で何度か会話を交わした。二人とも気さくな方で私達の結婚を祝福してくれた。
恭介の青い瞳と顔立ちは母親のキャサリンさん譲りだった。生まれて来る子供も恭介に似れば、青い瞳かもしれない。
悪阻は収まり、もうすぐ妊娠5ヵ月目。
お腹は目立っていないけど、エコーで見ると小さいながらも赤ちゃんらしい姿になっていた。
仕事も正社員で入ったと言うのに、休みがち。
それでも、浅見さん達は温かく、身重の私を労わってくれた。
私の選んだウエディングドレスはプリンセスラインのドレス。身重でお腹が大きくても、自然に着こなせるのが特徴。
「お爺様…」
尚也さんがお爺様の車椅子を控室まで押して現れた。
「尚也さん、ありがとうございます」
「礼は別にいいよ。俺は、千歳に頼まれただけだしさ」
恭介のご両親は、アメリカの有名な大病院・『セントラルマリ―ホスピタル』の医師で、多忙な為…欠席だった。
でも、テレビ電話で何度か会話を交わした。二人とも気さくな方で私達の結婚を祝福してくれた。
恭介の青い瞳と顔立ちは母親のキャサリンさん譲りだった。生まれて来る子供も恭介に似れば、青い瞳かもしれない。