HONEY TRAP（１）~上司は身勝手な婚約者~

「恭…介！？」




「麻衣子は死んだ芽衣子の４歳下の妹だ…ずっとフランスに居て、最近日本に帰国した」




やはり、芽衣子さんの妹なんだ…




「誰に訊いてやって来たんだ…全く」




私の腕の中で抱かれ、大人しくしていたマー君が小さな声で泣き始めた。



「おっぱいかな？でも、さっき…あげたばかりだし…オムツかしら？」




新米ママの私はまだまだ…赤ちゃんの泣き声に戸惑うばかり。




「きっと…オムツだ…俺が取り替えるよ」





恭介は優しく私の腕の中からマー君を取り上げた。



恭介とマー君。



確かに二人は似ていなかったーーー・・・