HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
俺は暫く、現場に滞在し、作業を見守った。



「近江さん…髪の毛に何かが付いてますよ」



「えっ!?」



堀田さんはブチッと俺の後ろ髪を抜いた。




「あの…俺の髪の毛抜きました?」



「ゴメンなさい。白髪だったみたい…ゴミ箱に捨てて来ます…」



堀田さんは俺に背を向けて去ってしまった。





「…白髪か…俺も苦労してんだな…」




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