HONEY TRAP（１）~上司は身勝手な婚約者~

《２７》 忘れきれない存在

～優奈side～

恭介は育児休暇をとって、私と一緒にマー君のお世話をしてくれた。



今日は子供の1ヵ月検診と私の産後の診察を兼ね、産婦人科と小児科を受診する。



私の産後の肥立ちが少し悪く、薬を処方された。



私の診察を終えて、今度はマー君の検診にと小児科に足を運んだ。



東亜でも有名なイケメンドクターで有名な諏訪部先生がマー君を診察する。



「心臓の音も正常だし、体重も順調に増えている…そうだ…赤ちゃんの血液型はB型だ」



諏訪部先生は私にマー君の血液検査を結果を教えてくれた。




隣で黙っていた恭介の表情が曇る。





恭介はA型、私は0型。私達の間にB型の子供は生まれない。