HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私はキッチンに立って、鍋に入ったポトフを温める。



恭介はコートと上着をソファの背凭れに掛け、ネクタイを緩めながら食卓の椅子に座り込む。




「お前宛にこの会社から…速達届いてなかったか?」



恭介は持っていた封筒をテーブルの上に乗せた。




私はポトフをスープ皿に入れて運ぶ。





「これは…!?」




DNA鑑定の会社…

私の元に届いた同じ封筒が恭介の名前で会社宛にも届けられていた。




「届いていたのか…中身は見たの?」










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