HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「俺はお前との結婚に前向きだけど…」
「それは社長の椅子が欲しいからでしょ?」
「その通り…」
彼はキッパリと傲慢な表情で言い切る。その姿は実に清々しい。野心家な男は嫌いじゃない。向上心のある男は私のモロタイプだ。
「俺を味方に付けた方が得策だと思うけど…新入社員でキャリアの無いお前は常務に太刀打ちできない」
「そんなコトは判っています…」
「判ってるなら、お前も前向きに俺を婚約者として認めろ」
佐野部長は一途に私を見つめて迫ってくる。私は彼との距離を離そうと後ずさった。
でも、ここはエレベーターの中。
密室でしかも私達二人だけ。
「逃げたくても逃げれないなぁ。優奈」
私の名前を呼ぶ彼の声音は甘く心地いい。
私は壁と彼に囲い込まれ、ジタバタする。
「…その戸惑った顔、そそる」
佐野部長は私の耳許で囁きながら、そのまま耳朶を甘噛みした。
「さ、佐野ぶ・・・んんっ」
耳朶は私の性感帯で身体が恥ずかしく火照り出してくる。
金属の箱は、軽快な音と共にインテリア室のフロアで停まった。
「チッ」
佐野部長は軽く舌打ちをして私の身体から離れる。
「時間切れか…まぁ―いい…」
佐野部長は私を置いて先にさっさと出てしまった。私は暫く…全身を火照らせ、茫然と佇んでしまった。
「それは社長の椅子が欲しいからでしょ?」
「その通り…」
彼はキッパリと傲慢な表情で言い切る。その姿は実に清々しい。野心家な男は嫌いじゃない。向上心のある男は私のモロタイプだ。
「俺を味方に付けた方が得策だと思うけど…新入社員でキャリアの無いお前は常務に太刀打ちできない」
「そんなコトは判っています…」
「判ってるなら、お前も前向きに俺を婚約者として認めろ」
佐野部長は一途に私を見つめて迫ってくる。私は彼との距離を離そうと後ずさった。
でも、ここはエレベーターの中。
密室でしかも私達二人だけ。
「逃げたくても逃げれないなぁ。優奈」
私の名前を呼ぶ彼の声音は甘く心地いい。
私は壁と彼に囲い込まれ、ジタバタする。
「…その戸惑った顔、そそる」
佐野部長は私の耳許で囁きながら、そのまま耳朶を甘噛みした。
「さ、佐野ぶ・・・んんっ」
耳朶は私の性感帯で身体が恥ずかしく火照り出してくる。
金属の箱は、軽快な音と共にインテリア室のフロアで停まった。
「チッ」
佐野部長は軽く舌打ちをして私の身体から離れる。
「時間切れか…まぁ―いい…」
佐野部長は私を置いて先にさっさと出てしまった。私は暫く…全身を火照らせ、茫然と佇んでしまった。