HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「日本を発つのは5月のGW明けだ。それまでに、猫たちの里親も探す」



「私は行かない。恭介とは多分…このまま生活出来ないと思う」




恭介は優しい人。




私が悪いのに自分の非だと思い、謝ってくれた。




「即答だね…離婚しても俺がマー君の父親だ。養育費はキチンと払うから安心して」




「コーヒー淹れるね」





「うん」




恭介は私に背を向けて食卓の椅子に座った。




私はコーヒーメーカーで作ったコーヒーをマグに注ぐ。







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