HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「吉良には感謝するよ…」



「私も恭介には感謝している」



ローボードには今も恭介と私の結婚写真を飾っていた。




「吉良だって今でも…」



「恭介は自分の血を引いていないマー君を育てていく自信がなかったの」




「そうか…だから離婚したのか…」




「マー君との二人の生活…寂しくはないよ」




「俺は心配だけど…お前らの食生活が」




「ご飯は炊けると言ったでしょ?」




「確かに俺と一緒に住んでる時はご飯も炊けなかったからな。少しは進歩した。それは認めてやる。でも、心配だ…」
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