HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私とマー君の食生活が心配だと言って…毎日、夕食を作りに上がり込むようになった。




「俺の離乳食美味しいか?マー君」


マー君の離乳食も柾史のお手製。


ベビーフードよりも食べっぷりがいい。



柾史とマー君…二人を並べて見ていると本当によく似ていた。


99,997%正真正銘の親子。



今の私と柾史の間には何の壁もない。


でも、彼は私を捨てた男。


捨てられたけど、マー君を通して柾史に想いを残していた。



「私達、どうすればいいと思う?」




「お前はどうしたい?」



「貴方は私を捨てた男。でも、マー君は貴方の子供」



私は深い溜息を吐く。



「お前…マー君が居なければ、吉良の所に行くか?マー君は俺の子供だ。俺が引き取ってやってもいいぞ」



「じ、冗談言わないでよ!マー君は私の子供よ!!柾史なんかには渡さない!!」











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