HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
私は譲君のコトも忘れたくて、佐野部長よりもピッチをあげて缶ビールやチューハイを飲み干していった。
「お前…飲み過ぎだぞ!!」
「…いいんでちゅ…のませてくらさい・・・」
私は酔いが回り、舌の呂律も赤ちゃん言葉になっていた。
「・・・あらし、わかってまちた・・・」
私は佐野部長の肩に寄りかかる。
時間が経つに連れて、譲君とはもう恋人に戻れないんだと自覚し始めていた。
あの場では一滴も涙が出なかったのに…
今にもなって、鼻の奥がツンとして瞼の裏が熱くなって涙が零れる。
「お前…飲み過ぎだぞ!!」
「…いいんでちゅ…のませてくらさい・・・」
私は酔いが回り、舌の呂律も赤ちゃん言葉になっていた。
「・・・あらし、わかってまちた・・・」
私は佐野部長の肩に寄りかかる。
時間が経つに連れて、譲君とはもう恋人に戻れないんだと自覚し始めていた。
あの場では一滴も涙が出なかったのに…
今にもなって、鼻の奥がツンとして瞼の裏が熱くなって涙が零れる。