HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「長尾って基本、無口だけど…自分の興味のある話だとずっと喋り続けるだろっ?興味の無い女の子の話も真剣に訊いてやるコトが大切だと思うぞ。互いにコミュニケーションが大切だ」
「コミュニケーションですか…」
長尾君は佐野部長に心から信頼を寄せているよう。部長の言葉を鵜呑みしていた。
私からすれば、部長は人にアドバイスできる立場には見えないけど。部長は私の話…全く訊いていないし、一方的に自分の理想やキモチを押し付ける。キスだって強引だった…何がコミュニケーションよ。
「どうぞ」
藤野オーナーは私達に淹れたてのコーヒーを出してくれた。
カップとソーサーも真っ白でシンプルだけど清潔感があって店内に溶け込んでいた。
「いただきます」
私はインテリア室でどのような仕事をするんだと漠然と考えていた。こうして完成した店内を見れば一目瞭然…仕事のイメージが脳内に湧き上がってくる。
部長は私達新入社員に具体的な仕事内容を見せてくれたんだ。上司としては凄く出来た上司かもしれない。
「コミュニケーションですか…」
長尾君は佐野部長に心から信頼を寄せているよう。部長の言葉を鵜呑みしていた。
私からすれば、部長は人にアドバイスできる立場には見えないけど。部長は私の話…全く訊いていないし、一方的に自分の理想やキモチを押し付ける。キスだって強引だった…何がコミュニケーションよ。
「どうぞ」
藤野オーナーは私達に淹れたてのコーヒーを出してくれた。
カップとソーサーも真っ白でシンプルだけど清潔感があって店内に溶け込んでいた。
「いただきます」
私はインテリア室でどのような仕事をするんだと漠然と考えていた。こうして完成した店内を見れば一目瞭然…仕事のイメージが脳内に湧き上がってくる。
部長は私達新入社員に具体的な仕事内容を見せてくれたんだ。上司としては凄く出来た上司かもしれない。