HONEY TRAP(1)~上司は身勝手な婚約者~
「別に…」



部長の視線を遮るように顔を俯かせて返す。



私は部長の思い通りにはなるまいと細やかに抵抗する。




「ふっ…そう言う突っぱねる所が可愛いんだ。益々、苛めたくなる」



部長は私の長い後ろ髪を撫で下ろし、蕩けるキスを続けた。



「んん…」




私の身体は限界だ。私は部長の胸板を叩いて制する。



「ギブアップか?」



私は悔しいけど部長のキスの嵐に降参してコクリと首を縦に振った。








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