退魔術師
ボンヤリ立ったままの自分の横をすれ違いざまに

新人君あんたは何の為に今の仕事を選んだ?
何の為に警察官になった?

と問われた
突然の事に少し戸惑ったがふと自分の手のひらを見つめ幼き頃の記憶をたどった
警察官は僕に取ってヒーローだった
自分もいつかこんな風になりたいと
それは大人になっても変わらない
その職務に就いた時変わり果てた被害者に寄り添うように泣き崩れる家族を何度もの見て来た
言葉さえ見つからない
自分に出来る事は犯人を捕まえ被害者達の無念をはらしたい

純粋だなそういう答えもあるな
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