退魔術師
摩訶不思議な事件から数日後のこと
いつものように警視庁に訪れている退魔師にふとした疑問をぶつけた

退魔師さんは毎日人形と闘っているんですか?

保護者みたいな青年が苦笑いしながら優しく答えてくれた

パトロールは日課だが
戦闘が毎日じゃあこっちの身が持たねーよ

では普段は?

一応言っておくがベースは人間だからな人形退治だけじゃ生活できんから普通に仕事してるし退魔師も表向きは霊探偵なんだけど依頼はドンドン来るけど・・・

儲かるんですか?

・・・儲からんよ

えっとこの後の予定は?

見回りだよ?

あのーひとつお願いしていいですか?

ついて行きたいってこと以外なら

青年より先に彼女が口を開く

図星が顔に出ていたのであろう青年が困ったような表情をした

霊との関わりで今後の捜査の見方も何かかわるかもしれませんし

彼女が一番決定力があるらしく、僕は必死に彼女を説得しようと食らい付く

必死なお願いが通じたらしく彼女はやれやれといった感じで許可をもらった
青年は意外といった顔をしていた

という訳で今後の仕事の参考になるかならないかは分からないが非番の警察官数人で同行させてもらった
< 19 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop