退魔術師
退魔師が訪れた場所は見た目は何の変哲のないただの道路なのだが、いつの間にか用意された大量の和菓子と花束を備え手を合わせる
首をかしげている僕らの考えを察して何回かのため息をつと懐からお札を取り出し紫色のマジックで五芒星を描くと静かに息を吹きかけた

すると

先ほどまで何も無かった場所に沢山の子供たちが現れた

その横に着物を着たお婆さんが笑顔を向けながら石の上に腰かけジッと子供たちを見ていたがこっちに気が付くと軽く会釈しゆっくりと立ち上がった

アラアラまたいらっしゃったの
まー今日は大勢で
あの人が迎えに来てくれたけどまだ孫たちがね

そうさみしそうにつぶやく彼女の視線を追うと
竹やぶの向こうの茂みに杖をついた白髪のお爺さんが立っていた
どこか懐かしさが漂う
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