退魔術師
母親は
ママ、蛍の好きなケーキ頑張って作るね、楽しみにしててね
と涙ながらに笑いかけた
女の子は微笑み返すと近くの壁にもたれ掛かり腕を組んでいた退魔師の方に体を向け
お姉さん、私の家族を苦しめた犯人を懲らしめて!
と涙をこらえながら訴えた
承知
とだけ答えると肩に止まっていた式神の鳩をどこかへ飛ばした
しばらくすると鳩は白いドレスを着た女性を連れ戻って来た
女性は女の子の目線へと屈むと
お姉さんと少し話をして休んだらママと一緒にいられるよ
と語った
それは同時に終わりを告げるものだった
女の子はママおやすみなさいと言うと女性と一緒に部屋を出て行った
机の上には主のいない新しいランドセルが太陽の光を浴びて光っていた
退魔師はゆっくりお休みと呟くと部屋を後にした
背後で家族のありがとうが風によってかき消された
廊下では軍服の退魔師がお疲れと言いながら退魔師の頭を撫でた
廊下に
下駄の音がカラカラとなりやがて消えた
ママ、蛍の好きなケーキ頑張って作るね、楽しみにしててね
と涙ながらに笑いかけた
女の子は微笑み返すと近くの壁にもたれ掛かり腕を組んでいた退魔師の方に体を向け
お姉さん、私の家族を苦しめた犯人を懲らしめて!
と涙をこらえながら訴えた
承知
とだけ答えると肩に止まっていた式神の鳩をどこかへ飛ばした
しばらくすると鳩は白いドレスを着た女性を連れ戻って来た
女性は女の子の目線へと屈むと
お姉さんと少し話をして休んだらママと一緒にいられるよ
と語った
それは同時に終わりを告げるものだった
女の子はママおやすみなさいと言うと女性と一緒に部屋を出て行った
机の上には主のいない新しいランドセルが太陽の光を浴びて光っていた
退魔師はゆっくりお休みと呟くと部屋を後にした
背後で家族のありがとうが風によってかき消された
廊下では軍服の退魔師がお疲れと言いながら退魔師の頭を撫でた
廊下に
下駄の音がカラカラとなりやがて消えた