退魔術師
ばつが悪そうに仲野は視線をそらした

聞こえるか聞こえないかの声でぼそりと呟いた

俺はなぁ今まで霊とかオカルトもんは信じちゃいなかったんだ
アレを見るまではな

ヘッと思わずマヌケな声がでた

鬼とか仏とか呼ばれた刑事が霊?

アレ?

アレとは

その答えを聞こうと
次に続けられるであろう言葉を待ったが答えることなく彼は踵を返した

この事件はあいつらがいる
件を呼べ

止まっていた時が動き始めたように慌ただしく刑事が動き出す

と!同時に
頭上から声が降ってくる

現場に緊張感が漂う
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