もう弟なんてやめてやる。
バタン…

玄関の扉を閉めて、
陸がドサッとその場に鞄を下ろした。


「雫、おいで」

「え、今!?//」

「早く」



帰ってきて早々に
陸が手招き。

雫が恥ずかしそうに
戸惑った。


まだ家にも上がってないのに…

それに陸は、
そんなキャラじゃなかったはず…



「甘えん坊さんだね」

「雫と早くくっつきたい」

「ひゃっ…」



珍しい陸が何だか可愛くて
渋っていると、

ぐいっと手を引っ張られて。

ポスッと陸の腕の中に
収まった。
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