もう弟なんてやめてやる。
「話って、陸くんのこと?」

「!」



体育館裏に着いて
微妙に緊張していると、

まさかの町田くんの
台詞に目が見開く。



「…町田くん、夏休み前に陸に何か…言ったの?」

「………陸くんに何か聞いたの?」

「違う、けど…」




なんだろ。

町田くんの勢いと雰囲気に
押されて、

上手く言葉が出ない…



「雫ちゃんはさ、陸くんの気持ち知ってるよね?」

「!」

「まさか、一緒に居るだなんて…思ってないよね?」

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