もう弟なんてやめてやる。
じっ、と真顔であたしを
見つめる町田くんに
本当に負けそうになる。
町田くん、
やっぱり気付いてたの…?
「…あたし、は…」
「ダメだよ」
「え?」
「雫ちゃん、…ダメだよ」
ガシッと腕を掴まれて
あたしは町田くんを見上げた。
ダメって…
「姉弟は、愛し合っちゃいけない」
「っ、」
「雫ちゃんも解ってるんでしょ?まさか、いつかは幸せになれるとか夢みたいなこと考えてないよね?」
「……何…で…」
「雫ちゃん、目を覚ましてよ。あいつは、雫ちゃんの“弟”なんだ。幸せなんてやってこない!“姉弟”以上の気持ちを持っちゃダメなんだよ」
ああ…まただ…
いつか誰かにも
同じようなことを言われた…
確か、
─────明石さん。
見つめる町田くんに
本当に負けそうになる。
町田くん、
やっぱり気付いてたの…?
「…あたし、は…」
「ダメだよ」
「え?」
「雫ちゃん、…ダメだよ」
ガシッと腕を掴まれて
あたしは町田くんを見上げた。
ダメって…
「姉弟は、愛し合っちゃいけない」
「っ、」
「雫ちゃんも解ってるんでしょ?まさか、いつかは幸せになれるとか夢みたいなこと考えてないよね?」
「……何…で…」
「雫ちゃん、目を覚ましてよ。あいつは、雫ちゃんの“弟”なんだ。幸せなんてやってこない!“姉弟”以上の気持ちを持っちゃダメなんだよ」
ああ…まただ…
いつか誰かにも
同じようなことを言われた…
確か、
─────明石さん。