もう弟なんてやめてやる。

初めて触れた雫の身体は
本当に細くて。

胸がきゅっとした。


「……っ」


こんな小さな身体で
雫は俺を受け止めてくれてる。


俺を好きだと、

全身で伝えてくれる。




「……雫、好きだよ」


ギシッとベッドが軋んで。


月明かりで床に映る

2人の影が─────、重なった。
< 263 / 393 >

この作品をシェア

pagetop