もう弟なんてやめてやる。
視界に入ったのは、

クローゼットの中の上にある
小さな棚のスペース。

そこに白い箱が置かれていて。


危険なものはこういうのに
まとめてんのか?、

────そう思った。


陸が腕を伸ばして
箱を取ると、


「あ、」


箱が滑って床に落ちて。


同時に箱の中から
バサッと茶色い封筒が出てきた。


「やっべ…」


慌てて封筒を拾うと
なぜか封筒の厚さが気になって…


「何だこれ」


興味本位で
中を見てしまった…

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