もう弟なんてやめてやる。
「陸…、今日なんか変…」

「……そう?」

「何かあったの?」

「…………何にも、ないよ。雫に触れたいだけ…」



陸が雫の首もとに顔を埋めて
目を瞑った。

脳裏に浮かぶあの写真。



「…雫、好きだよ」


ギシッとベッドが軋んで。


陸がただ夢中で雫を抱いた…

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