もう弟なんてやめてやる。
翌日。


「なぁ、これどう思う?」

「写真…?誰この人」



陸が昨日奪った写真を
飯田へ見せた。

飯田が顔をしかめながら
写真を凝視。



「なんか結構古い写真だな」

「…それ、親の寝室にあった」

「寝室?」

「クローゼットの白い箱の中に茶色い封筒があって、その中にそれが入ってた」

「おじさん達の友達じゃねぇの?」

「でもそれなら、あんな風に隠す必要なくね?」

「………」



陸の言葉に
飯田が再び写真を凝視して

目を見開いた。


─────あることに、気づいて。

考えること数秒。



「おま…いや、何でもねぇわ」

「何だよ。言いかけてやめんな」

「……この写真に、日付が印刷されてんの気づいてたのか?」

「日付?」

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