もう弟なんてやめてやる。
「何ー?」
トントンとリズムのいい
音がキッチンから聞こえる。
あたしはぎゅっ、と
目を瞑って…
「…母子手帳を、見せてほしいの」
「………」
その瞬間、
さっきまでの
リズムのいい音が
───────止まった。
『母子手帳を見れば、一発で分かる。もし、母さんが見せてくれたら俺たちは“姉弟”の可能性がある。でも見せてくれなかったら…、俺たちは姉弟じゃないかもしれない』
お母さん……?
「あ、母子手帳ね…どこにやったかしら…。どうしたの?」
「あ、えっと…大学で風疹流行ってるから…予防接種受けたことがあるか見たくて…」
「それなら小さい時に受けたことあるわよ」
「陸、も?」
「ええ、そうよー」
トントンとリズムのいい
音がキッチンから聞こえる。
あたしはぎゅっ、と
目を瞑って…
「…母子手帳を、見せてほしいの」
「………」
その瞬間、
さっきまでの
リズムのいい音が
───────止まった。
『母子手帳を見れば、一発で分かる。もし、母さんが見せてくれたら俺たちは“姉弟”の可能性がある。でも見せてくれなかったら…、俺たちは姉弟じゃないかもしれない』
お母さん……?
「あ、母子手帳ね…どこにやったかしら…。どうしたの?」
「あ、えっと…大学で風疹流行ってるから…予防接種受けたことがあるか見たくて…」
「それなら小さい時に受けたことあるわよ」
「陸、も?」
「ええ、そうよー」