もう弟なんてやめてやる。
20.1枚の紙
「まじで言ってんのか?」

「ああ」



大学構内。

テーブルを挟んで
陸と雫、飯田と穂乃華が着席。


陸の言葉に
飯田と穂乃華が驚いた。



「…俺たちに、血の繋がりがないかもしれない」

「や、待てよ。あの時も陸に言ったけど、まだ決まった訳じゃないだろ」

「ほぼ決まったもんだろ。母子手帳を見せない、写真を隠してる、俺たちに見つかったらヤバいからだと思う」

「………」

「だから俺と雫で、徹底的に調べようって決めた」



穂乃華の瞳が双子を見つめる。


高校の時から見てきた
目の前に居る双子が、

双子じゃないかもしれない…?

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