もう弟なんてやめてやる。
『雫、明日なんだけど飯田と芹沢を出来るだけ2人きりにしてあげてくれない?』

『いいけど、何で?』

『んー…、飯田が芹沢と話してみたいんだって。だからお願い』

『いいよー。分かった!』



陸と約束したから
あたし頑張る!



「あ、あたしやっぱり怖いから陸とここに居る!」

「え、雫!?」

「代わりに幸くん、一緒にどうぞ」

「…!、そうさせて頂きます!」

「じゃぁ、あたしあっちで陸と居るから!」



戸惑う穂乃華ちゃんと
ニヤリ顔の幸くんを置いて、

あたしはぐいっと陸を
引っ張って歩き出す。



「ふぅ、これでいいんだよね!?」

「…………」

「……陸?」


役目を果たして
陸を見上げると

ボーッと一点を見つめる陸。
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