もう弟なんてやめてやる。

B組教室。

誰も居ない教室で
ただ1人呆然と立ち尽くす雫。


陸のあんな顔を見たのは
初めてで、

あんな叫ぶような言葉を
聞いたのも初めてで。


胸に、深く突き刺さった。

そして
陸の心は…泣いてるように見えた。


いつから…
いつから…

あんなに苦しんでたの…？

あたしは何も知らなかった。


だって、

陸はいつも笑ってたもん…


陸の異変を思い出そうにも
頭が正常に動いてくれない。