もう弟なんてやめてやる。
あの時遊園地で、
芹沢とそう話した。
まさかそれを翌日に
やることになるとは
思わなかったけど……
カタン…
「!…びっくりしたじゃねぇか、陸」
「……雫、は?」
「教室に戻った」
「……あのさ…飯田も知ってるってことは芹沢も、知ってんの?…その…」
「…知ってたよ。つか、気付いてた」
「…は、なんだ…必死に隠してたつもり…なのに参ったな…」
“お前らには適わないよ”
そう言って
陸が困ったように笑った。
「隠し通せてない程、マジだったってことだろ」
「………」
「…こんな時くらい、笑わずに泣けばいいじゃねぇか。ほら、泣け泣け」
「はは、うざ…。でも、さんきゅ…」
芹沢とそう話した。
まさかそれを翌日に
やることになるとは
思わなかったけど……
カタン…
「!…びっくりしたじゃねぇか、陸」
「……雫、は?」
「教室に戻った」
「……あのさ…飯田も知ってるってことは芹沢も、知ってんの?…その…」
「…知ってたよ。つか、気付いてた」
「…は、なんだ…必死に隠してたつもり…なのに参ったな…」
“お前らには適わないよ”
そう言って
陸が困ったように笑った。
「隠し通せてない程、マジだったってことだろ」
「………」
「…こんな時くらい、笑わずに泣けばいいじゃねぇか。ほら、泣け泣け」
「はは、うざ…。でも、さんきゅ…」