図書館のカガミ
「挨拶は…接客、サービス業だけではなくすべての基本だと思いますが~???」
いきなり眉間に皺を寄せて細めた瞳で睨む形相にたじろぎ慌てて立ち上がった。
「も…申し訳ありません。
あ…あの‥私、今日から森野中図書館に配属されました……白雪ひめの〈シラユキヒメノ〉と申します。」
先程とは対局的に違う形相にあたふたとしたまま握手したままの手を握り返した。
「………………。」
気まずい雰囲気に重い空気を含み秒単位の時間が流れるのを感じゆっくりと香神主任を見上げ顔色を窺った…。