図書館のカガミ


突然…そんなに表情は変わっていないのに言葉の言いまわしがすごく丁寧で尚且つ優しい声色に聞こえて私は思わずその光景に目を見張った。



「―あいっ!!」



じっ…とみていたもののそのお子様はヨロヨロしながらも自分で立ち上がった坊やの手をすかさずとった主任は…。


「動物さんの絵本を落とさないようにね…。」


「あいっ!!」


天使のお子様は香神主任の大きな手をギュッと握りしめて身をかがめた姿勢の香神主任と一緒にゆっくりと近くの幼児用の閲覧席へとたどり着いた。
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