図書館のカガミ
「香神主任の不思議な一面ですよねー?」
天使と無表情な大人をただ呆然とみていた私の様子をみながらクスクスと微笑ましい二人を交互に見ながら話しかけられた…。
「先独さん…。」
朝…気を失った後に始めて名前を交わしたっきりだけど…物腰の柔らかいお兄さんタイプでなんとか記憶を思い起こした。
「予約の車がついたから…そっちを手伝ってもらえたら助かるよ!」
相変わらずの優しいお兄さまスマイルを浮かべた。
「あっ…!!
は…はいっ…!!
あっ…でも…!!」
香神主任の方を見つつうろたえる私をよそに相変わらずのやんわりオーラ全開でお兄さまスマイルの微笑で頷いた。