図書館のカガミ


明るくなった階段を上り重そうな扉をあける…。



――ギイ‥‥。


まるでおとぎ話にでもでてくるような古い洋館のような不気味な音を立て開かれた先には慌ただしい光景が広がっていた。



いろんな箱の色が違う中から取り出され分類されていく係。

それを…奥の方に面した机で本についてるバーコードをスキャンして何か処理しているようだった。


「まず…君には箱を開けた後…分別してもらい…。

そのあとパソコンで処理してもらって配架をしてというひと通りの流れを体験してもらうからね…。」


相変わらずの穏やかな口調だけどこれからやることを念押しされて私は「…はい!!」と頷いた。
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